「OTONANOSENAKA」運動 推進中!

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 たとえば誰もが子どもたちには、「食べ残しはやめましょう」や「ゴミは道端に捨てたらダメだよ」としつけます。しかし、それを当たり前に実践できている大人がいったいどれだけいるのでしょうか?

 単純なことかもしれませんが、それすらできない大人が、どんなに子ども達にしつけを行ったとしても、説得力はなく大人に対する不信感が増すばかりです。

 日々報道されるニュースは、まるで末世を思わせるような事件の連続ですが、これは現代に生きる人々の意識や考え方が戦後数十年の間に大きく変化してしまい、日本古来の伝統ともいうべき「日本人の美徳」を見失ったか、または知らずに成長してきた大人が増えたのかもしれません。

 子供の手本となるべき大人自身が、子供の手本になるだけの資質を備えているかを今一度考えて襟を正していかなければなりません。しっかり前を見てこそ、見せられる背中があるのではないでしょうか。誰しもが、道徳に沿ったあたりまえの行動ができれば、明るい豊かな社会の実現に繋がると思います。

 「OTONANOSENAKA」運動とは大人として当たり前のことを当たり前にやろう、ただそれだけなのです。

 大人が社会のルールを守り、家族の絆を大切にし、先祖を敬う。昔から日本民族が大切に守り伝えてきた大人の姿を見せることが子ども達にとって最も大切なことだと考え、子ども達の模範となる「OTONA」が満ち溢れた明るい豊かな社会をめざし、「OTONANOSENAKA」運動の輪を拡げます。

 わたし達は、「OTONANOSENAKA」運動の一環として日本人の食事にとって無くてはならないお箸に注目し「マイ箸」を推進しています。家で食事をする時には家族の皆が専用の食器やお箸を使っていると思います。自分専用の食器やお箸は「属人器」と呼ばれ食器を使う人が特定されているという世界でも珍しい、日本の食文化の特徴の一つです。

 そして、日本の食文化である和食がユネスコ無形文化遺産に登録されることになり、近年、和食が世界中で注目されております。日本のお箸が和食とともに海外に広がる可能性も秘めています。

 お箸は二本の小棒が寄り添って初めて成り立つ道具です。古来より、神様と人を結ぶ縁起物とされてきました。それは、神様と人との関係のみならず、世の中においての、人と人との 関係さえも象徴しているといえるのではないでしょうか。

 自分のお箸「マイ箸」を持ち、ちょっとした話題の提供につながり、それをきっかけとして人と人の心がつながればと考えます。相手を気遣いながら思いやりの心を持つ、そのようなことを連想させる食器が普段あたりまえに使っている道具・お箸なのです。

 そして「マイ箸」は『「いただきます」や「ごちそうさま」を言おう』『食べ残しを少しでも減らそう』『自分が使った食器はできるだけ綺麗にして帰ろう』といった気持ちをあらためて持たせてくれるのに役立つと考えます。

 その「マイ箸」を用いることが「OTONANOSENAKA」運動を自覚し意識を高める一つの手段と考えます。「マイ箸」は「OTONANOSENAKA」運動を推進していく一つのツールなのです。