はじめに

  青年会議所は、どこにでもある団体ではありません。「このまちをもっと良くしたい」「仲間と共に学び成長したい」そんな想いを抱いた青年たちが集まり、理想を現実にするために行動する場所。それが、私たち青年会議所です。私たちはこれまで、地域に根ざし、郷土を愛し、次世代を担う人材の育成とまちづくりに取り組んできました。 

しかし今、私たちは見つめ直す時を迎えています。「宗像青年会議所がこの地域で果たすべき役割とは何か」「今の活動は本当に地域の力になっているのか」といった問いを立て、社会の複雑化と急激な変化に向き合わなければなりません。こうした時代だからこそ、私たちは地域の人々や仲間と共に歩み、共に課題に向き合い、共に未来を創っていく姿勢が求められているのではないでしょうか。 

2026年度のスローガンを「共に」と掲げました。 

これは、メンバー同士はもちろん、地域の人々、行政、次世代を担う子どもたちと手を取り合い、未来へと歩む覚悟を表す言葉です。今こそ私たちは「共に」あるべきです。地域と、仲間と、共に同じ方向を見つめながら進むJC運動こそが、このまちの希望になると私は信じています。 

 共に広げる、地域とのつながり

   私たちが取り組む運動や活動は、地域の人々に知ってもらうことで初めて意味を持ちます。宗像青年会議所にとって広報とは、単なる情報発信ではなく、私たちの存在意義や活動の魅力を地域社会に伝え、共感の輪を広げていくための大切な手段だと考えます。これまで私たちは、ホームページやSNSなど、さまざまな広報ツールを活用してきましたが、より多くの人に届き共感を得るためには、発信の内容や届けたい相手との接点づくりにさらなる工夫の余地があると考えます。単なる活動紹介にとどまらず「誰に」「何を」「どう伝えるのかを明確にし、広報の質と戦略性を高めます。「自分たちの地域に、こんな団体があるんだ」と思ってもらえるような広報が実現すれば、地域の人々からの共感や信頼が広がり、さらには、行政や地域団体との連携も、これまで以上に強くなると確信しています。「宗像青年会議所って、なんかいいね」そんな声が自然と広がっていくことを目指し、広報の在り方そのものを進化させてまいります。 

共に絆を深める例会

例会は、宗像青年会議所の仲間との結束を深め、共に未来を描いていく大切な場です。 

宗像青年会議所メンバーが一丸となるには、出席率の向上と規律のある例会が大切だと考えます。まず、出席率の向上については、これまで以上にメンバー一人ひとりに寄り添い、さまざまな工夫を重ねることで、「あの人が頑張っているなら、自分も参加しよう」と思ってもらえるような環境づくりを目指します。例会は学びの場であると同時に、仲間と同じ空間で時間を共有することで、関係性を築いていくことが大切です。また、「規律ある例会」とは、単にルールを守るということではありません。時間を守ること、礼儀を大切にすること、節度ある行動を取ることは、仲間への敬意の表れであり、組織の信頼につながります。 そして何より、例会に「メリハリ」をもたせることで、集中すべき場面では引き締まり、楽しむ場面では安心して笑い合える。そんな心地よい環境が生まれます。規律とは、堅苦しさではなく、組織にリズムを生み出すための大切な要素だと考えています。こうした二つの視点を踏まえながら、例会をただの“行事”にとどめるのではなく、仲間との信頼を深める場、そして自然と足を運びたくなるような魅力ある場へと進化させていきます。そうした例会が実現できたとき、宗像青年会議所は、より強固な絆を持つ団体へと成長していきます。 

地域と共にあるJC運動を

全国には、少子高齢化や人口減少、地域コミュニティの希薄化、子どもたちの教育環境や居場所の不足など、様々な地域課題が存在しています。私たちが住み暮らす宗像地域も例外ではなく、まさに今、地域の将来を見据えた持続可能なまちづくりが求められています。 

青年会議所の理念である「明るい豊かな社会の実現」を目指すには、こうした地域が抱える課題に向き合い、私たち一人ひとりが課題解決の一端を担う当事者であるという自覚を持ち、一つひとつの行動を積み重ねていく必要があります。 

だからこそ、自己満足に終始するような一方的な情報発信や押しつけ型の事業ではなく、地域住民、行政、教育機関、地域団体と連携を取り、聞き取りを重ねることで今何が求められているのかを明らかにし、そのニーズに根ざした形で地域課題に向き合う事業を実施し、地域と共に歩むJC運動を通して、地域に寄り添った事業を展開してまいります。 

共に学び、共に育つ、未来の担い手たちと

 現代の子どもは、SNSや情報環境の発展により、誰もが膨大な情報に触れることができる時代となり、総務省の調査でも、若年層を中心にSNSの利用率は9割を超えます。日常的に多くの情報にさらされる中で、「何が正しいのか」「自分はどうあるべきか」と悩む場面も増えていることが指摘されています。また、情報のやり取りがオンライン中心になることで、直接的な人との接触や対話の機会が減少し、孤立感やコミュニケーション不足を感じる子どもも少なくありません。このような時代だからこそ、私たちは子どもたちに寄り添いながら、共に学び、共に成長できる関係を築いていく必要があります。未来を担う子どもたち

が夢を持ち、挑戦し、ときには失敗から学びながら、自分の未来を切り拓いていける環境を整えることが、地域をつくる大人たちの責任であり、私たち宗像青年会議所の役目だと考えます。一方的に「教える」のではなく、体験や対話を通じて信頼を育み、それぞれの子どもたちの中にある可能性を引き出す運動を展開してまいります。 

仲間と共に歩む

近年、全国的に青年会議所における会員減少が続いており、宗像青年会議所も例外ではありません。会員拡大を続けなければ会員が減り組織力が低下すると共に、今まで当たり前に実施できていた事業が縮小してしまいます。だからこそ、同じ志に向かって共に歩む新たな仲間との出会いが不可欠です。担当委員会に任せきりにするのではなく、宗像青年会議所メンバーが一丸となって、一人でも多くのメンバーを迎え入れられるよう、会員拡大に努めます。 

また、ただ人数を増やすことだけが目的ではありません。本当の意味での組織の成長とは、多様な価値観や経験を持った新しい仲間が、それぞれの役割を見つけ、主体的に活動できる環境づくりにあると考えます。そのために、仮入会者や新入会員が宗像青年会議所の魅力に触れ、「こんな団体に入りたい」「入会してよかった」と感じられるように、アカデミー室を設置します。ここでは、新しい仲間が前向きに地域のために活動できる人材として成長できるように育成に取り組みます。2026年度は、「拡大」と「育成」の両軸を大切にしながら、宗像青年会議所の未来を担う人材を育て、共に歩んでまいります。 

おわりに

私は2017年に入会し、本年度で10年目を迎えます。父がOBだったこともあり、25歳の頃から宗像青年会議所へのお誘いを受けていましたが、当時はまだ自分のことでいっぱいいっぱいで、約5年間断り続けてきました。30歳を迎え、家庭を持ち、会社を継ぐことを意識し始めた頃、「このままではいけない」と自分を見つめ直すようになりました。そのとき思い出したのが、幼い頃から父がよく口にしていた言葉「この会社があるのは、JCのおかげだ」でした。その言葉に背中を押され、宗像青年会議所に入会しました。入会後は、多くの先輩に支えていただき、たくさんの仲間に恵まれました。これまで活動する中で、何度も壁にぶつかりながらも歩みを止めずにいられたのは、間違いなく仲間の存在があったからです。 

私は、宗像青年会議所の最大の魅力は「人」だと考えます。 

宗像青年会議所には、尊敬する先輩がいて、困ったときには必ず力を貸してくれる仲間がいます。そのような組織に身を置けることを、心から誇りに思います。時には、思うようにいかず、迷いや不安に襲われることもあるでしょう。しかし、そんなときは周りを見てください。共に挑み、共に悩み、共に支え合い、共に笑い合いながら過ごせる仲間がいます。 

「共に」活動してくれる仲間がいるからこそ、私たちは前へと進んでいけます。この地域の

未来のために、今この瞬間の行動が、未来のまちを創っていくと私は信じています。だからこそ、次世代に誇れる一年を、「共に」創り上げましょう。