公益社団法人宗像青年会議所

会員ログイン

理事長紹介

はじめに

 平成の終わりと新しい時代の始まりを迎えようとしている今、私たちには何が求められていて、私たちは何を求めていくべきなのでしょうか。その答え探しこそが、青年会議所活動の醍醐味であると考えます。仕事、家庭、プライベート、それぞれが異なる環境にありながら、会員として青年会議所活動をすることが求められます。私が会員に求めるのは、青年会議所活動に費やすことができるその一分一秒に、個々の持つ最大限の力を注いでほしい、それが最大のメッセージです。今を、超えていく。
 日本は今、少子高齢化、生産年齢人口の減少により、地域経済の縮小、労働力不足、国際競争力の低下、医療・介護費の増大に伴う社会保障制度の危機など、様々な社会的・経済的な課題の深刻化が指摘されています。そして、頻発する自然災害。また、ICT(情報通信技術)は進化し、インターネット利用の増大とIoT(モノのインターネット)の普及により、様々な人・モノ・組織がネットワークにつながることで、大量のデジタルデータ(ビッグデータ)の生成、収集、蓄積を行い、AI(人工知能)による分析を行うことができる時代になりつつあります。このような時代の流れの中においても、私たちが住み暮らす地域の活力を維持していくためには、私たち民間団体が主体となり、地域の魅力を活かしたまちづくりを行う必要があると確信します。

地域の魅力

 私たちが活動する宗像・福津地域は、「神郡」と呼ばれ、伊勢神宮・天照大神の御子神である宗像三女神(田心姫神・湍津姫神・市杵島姫神)を祀る宗像大社、弘法大師(空海)が中国より帰朝し日本で最初に創建したと伝えられる鎮国寺、神功皇后を主祭神とし開運商売繁昌の神社として知られる宮地嶽神社など、悠久の歴史・伝統・文化を有し、豊かな自然と文化が調和する醇風美俗な特性を持つ地域です。特に、平成29年7月に世界文化遺産に登録された「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は、宗像・福津地域の魅力を世界に発信する契機となりました。宗像青年会議所が、宗像・沖ノ島世界遺産市民の会の構成団体として、平成22年から世界遺産登録推進運動の一環として展開してきた、市民参加型ミュージカル「むなかた三女神記」は、今や宗像・福津地域の魅力の一つとなりました。世界遺産を活かしたまちづくりとひとづくりを推進するために、私たちはこの魅力をさらに輝かせ、世界遺産保全推進の核となる運動を展開していくべきです。そのためには、持続的に活動するための運営手法と運営体制を構築し、宗像・福津地域の悠久の歴史・文化を発信してまいります。

人の魅力

 宗像・福津地域は多くの偉人を輩出しており、その中でも、出光興産の創業者である出光佐三氏は、愛する宗像のために数々の功績を残されました。宗像大社や沖ノ島、福岡教育大学も、出光佐三氏の功績なくして今の姿はありません。宗像青年会議所は、出光佐三氏の宗像に対する想いと功績を多くの人に知ってもらいたいと願い、出光佐三氏の生涯を描いた絵本「出光佐三のふるさと~むなかたから世界へ~」を平成29年に制作しました。出光佐三氏が唱えられた、人間尊重・大家族主義・互譲互助などの教えは、宗像・福津地域が誇る日本の精神文化です。ふるさとを想い、愛する心を育むために、この絵本を活用し、多くの人に出光佐三氏と宗像について知ってもらう機会が必要です。

地域の連携

 宗像青年会議所の歴史は、1960年代に宗像地域の教育現場の荒廃を憂えた出光佐三氏が、「宗像の若者よ立て、この混迷する宗像に何の生きがいを感じるか。すばらしい環境に恵まれ、良き先輩をもつ幸せな若者よ、醇風美俗宗像の若者よ、勇気をもって奮起せよ。先輩に負けない人になれ、郷土を愛する人になれ。何事にも感謝し、互譲互助の精神をもって真の日本人のチャンピオンになれ」と、宗像の若者たちに呼びかけられたことから始まりました。今の宗像青年会議所があるのは、宗像・福津地域をより良くしたいという想いのもと、その時代時代において、地域の課題に真摯に向き合い、解決に導くべく行動を積み重ねて来られた、先輩方の努力の賜物です。宗像青年会議所は本年、創立45周年の節目を迎えます。この節目の年に、温故知新「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知れば、以て師となるべし。」という言葉があるように、私たちは改めて原点を振り返り、先輩方の功績を学び、新たな行動に繋げていくことが必要です。また、本年は5年に一度しかできない周年事業を開催することができます。魅力あるまちづくりを推進するため、宗像青年会議所の枠に収まることなく、行政や関係諸団体と連携した市民一体となる事業を開催することで、宗像・福津地域の魅力を発信し、地域発展に繋げます。

人材の育成

 私たちは、青年会議所のことを「まちづくりができるひとづくり団体である」と表現することがあります。これは、現状の自分に満足することなく、同志とともに地域社会について真剣に考え行動する機会を得ることで、少しずつ大きくなる自分に出会えることを意味します。そして、まちづくりができる人材には、より良い方向に導くべく、的確な判断力が必要となります。そのためには、まず私たちが、溢れる情報の選別と活用ができる力を身に付けることが重要です。例えば、地域経済に関する官民のビッグデータを「見える化」した「地域経済分析システム(RESAS)」が平成27年4月より提供されていますが、データを活用する取り組みの実施度合いについては地方公共団体や地域間で差がみられるのが現状です。まちづくりができるひとづくりに繋げていくために、様々な業種が集う宗像青年会議所においてもRESAS(リーサス)を活用し、地域経済について真剣に議論を交わし、提案できる機会を通して、情報分析能力を養います。

青少年の育成

 地域の将来を担うのは私たちではなく、次世代を担う子どもたちです。持続的に地域がより良くなるためには、子どもたちが自分の住むまちに誇りを持つことが大切です。子どもたちがまちに誇りを持つことで、まちへの帰属意識が生まれ、将来の地域の活性化だけでなく、将来の子どもたちの幸せにも繋がります。最近は学校教育においても郷土教育の重要性が見直されていますが、宗像青年会議所は、子どもたちがまちに誇りを持つことの重要性を重んじ、「宗像少年会議所」事業や様々な青少年育成事業に取り組んできました。本年も宗像青年会議所にしかできないことを追求し、時代に即した運営方法を取り入れた青少年の育成を行います。

地域の未来を描く

 宗像青年会議所では平成17年より、市政への関心を高め、政治がより市民主体のものとなることを目指し、マニフェストサイクル(政治のPDCAサイクル)の確立に向けた公開討論会、検証大会を実施してきました。本年は、平成29年に開催した福津市市長選挙に伴う公開討論会から2年目にあたります。地域が抱えている今ある課題や、今後訪れるであろう課題を解決するためには、まずは、市民一人ひとりが地方行政に関心を持ち、地域の課題を多面的・多角的に捉え、自分なりの考えを持つことが重要です。本年は、福津市民の当事者意識の向上を目指し、検証大会ではなく新たな手法を用いた福津市政の検証を行うことで、市政に対する関心を高めます。

日本の未来を描く

 平成30年9月20日に自由民主党総裁選挙が行われ、三選を果たした安倍晋三首相が、「いよいよ皆さまと共に憲法改正に取り組んでいきたい」と述べられたことから、憲法改正に対する議論が高まると予想されます。NHKが平成30年4月に行った世論調査、憲法に関する意識調査2018によると、「憲法改正にどの程度関心があるか」の問いに対し、関心があるは69%に上りました。逆に、「今の憲法の理念・内容をどの程度知っているか」の問いに対し、知っていると知らないがほぼ半数、「国民投票制度をどの程度知っているか」の問いに対し、知らないが半数を超える結果となりました。このことから、国民は憲法改正について関心はあるが、十分な知識がないと言える現状です。憲法は、国家権力から国民の自由と権利を守り、その負うべき義務と国の姿が示されるものであるため、まずは私たち市民が当事者意識を持ち、憲法に向き合うことで、自分なりの国家観を持つことが重要です。そこで、宗像・福津地域においても憲法について考える事業を行います。さらには、日本の未来についても他人事とはせず、私たち国民一人ひとりが当事者意識を持ち、日本の未来を描くことができれば、明るい豊かな社会に近づくことから、宗像・福津地域において日本の未来を発信できる事業を開催します。

国際意識の醸成

 青年会議所は国際団体であり、世界117カ国で恒久的な世界平和の実現を目指し、運動を展開しています。宗像青年会議所は、韓国の昌原青年会議所と姉妹締結し、本年で35年目の節目を迎えます。姉妹締結の調印書には、「我々宗像青年会議所と昌原青年会議所は、JCI信条に基づき、その活動を通じて相互の理解と友情を深め、地域社会の発展を願う」とあります。先輩方はこれまで、たとえ国家間で問題があったとしても、JAYCEEであれば国を超えて友情が築けることを証明してこられました。これまで築き上げてきた国を超えた相互の理解と友情を再認識し、意義ある交流を続けていくことで、恒久的な世界平和の実現に寄与します。

会員の結束

 組織として何かを成し遂げるためには、会員の結束が不可欠です。宗像青年会議所には月1回の例会と、月2回の委員会があります。その場に集い、そこに意義を見出すことができれば、会員同士のつながりと結束、そして信頼が生まれてくるはずです。宗像青年会議所には、個性豊かな魅力ある会員が多数在籍し、参加することで様々な気付きを得ることができます。会員の結束を目指し、集いたくなる工夫を凝らすことで、出席率を高めます。

組織の活力

 組織の活力を維持するためには、会員数の保持は必須だと考えます。40歳までしか活動できない青年会議所だからこそ、常に若い人材を発掘し、常に新しい個性を取り入れることが、組織の活力に繋がります。本年は、日本青年会議所のプログラムなどの新たな手法を取り入れ、全員が協力する前向きな会員拡大を実践します。

組織の運営

 組織の運営は、組織の根幹であり、会員の意識向上に直結することから、総務と広報は重要な役割を担います。対内的には、会員が計画的に活動できる環境を整えることが求められ、対外的には、地域と連携して活動することが求められます。広報面においては、会員が求めるであろう情報を提供する内部広報に加え、宗像青年会議所の活動を広く外部に発信し、顔の見える関係を築くための外部広報を行うことが求められます。また、会議のあり方については、テレビ会議やWeb会議システムの導入を検討し、時代に即した会議運営に努めることで、効率的な組織運営に繋げます。そして、財政面においては、公益事業比率とガバナンスを常に意識し、公益社団法人のメリットを活かせる事業について検討を重ねることで、組織としての価値向上に繋げます。組織の結束を目指し、時間を意識した計画的かつ効率的な運営を行うことで、青年会議所活動に対する会員の意識向上を図ります。

終わりに

 宗像青年会議所に入会した当初、地域の魅力を活かしたまちづくりがしたい、などという想いは到底なく、入会した以上行かないといけない、という気持ちくらいで例会と委員会を中心に参加していました。今思うと、周りにいつも気にかけてくれる先輩や仲間がいたから、「行かないといけない」という気持ちになれていたんだと感じます。宗像青年会議所の魅力は人にあります。多くの人に出会い、支えられ、気付きと刺激を受けながら、成長することができる組織です。今の宗像青年会議所に何が求められ、何を求めていくべきなのか、変えるべきものと変えてはならないもの、私たちがその本質を見極め、私たちの手で未来を描いていく。宗像青年会議所に注ぐことができる最大限の力を出し合い、大きな力とし、宗像青年会議所から地域を変えていきたい。本年全力で走り切る決意を胸に、個性豊かな仲間と共に、魅力ある宗像・福津地域を創造してまいります。今を、超えていく。

宗像青年会議所フェイスブック2000クリックおしてね!

FACEBOOK

宗像三女神記公式ホームページはこちらへ
宗像・沖ノ島世界遺産市民の会公式ホームページはこちらへ